taperead

K-POPについてだらだらと妄言を綴りたい時に更新するブログです。

2019年7-8月、印象的だった11曲 (2/2)

2019年7-8月、印象的だった11曲 (1/2) - tapereadの続きです。

6. Pentagon - Humph!

www.youtube.com 早く勝利をあげたいグループであるところのペンタ。この曲で行けるかも?と思ってたんですけどねー。

MV初見ではあ・ざ・と・い!!!って感想でしたが、歌詞の意味とか、現在の日韓の政治的な状況を考えるともっともっと違うことを考えてしまいます...。もっともこの曲は特定の関係を扱ったものではなく、テーマ自体が極めて普遍的であり、2者関係にボーダーを引く動きは個人から国家まで様々なレベルで世界中に存在してきたんですけどね。

なので、韓国の人が見れば日韓の政治的緊張とは違うことを考えるだろうし、日本人で他のことを考える人もいるはずです。いずれにせよ、日米関係についてはMVのように最後はハッピーに和解してくれることを祈ってますし、かなり政治的な思惑に基づいて2国問題を煽るのほんとやめてほしいです。

こういう分断を煽ることに対抗するカウンターの役割って、21世紀のSNSの時代になって重要度がますます高まってきてる気がしてて、そのためにどんなアクションがありえるのかな、って最近よく考えます。SNSの期限ってみんなをつなぐツールだし、その手段としてパワフルになり得るはずなので。

なんか、ペンタのことを出しにして自分の考えを語ってしまってすいませんって感じなので曲に戻ると、Giriboyこういう曲もかけるのか、なんでも書ける人なんだなって思いました。あと、Mカに例のソファ持ってきてて結構笑いました。おお、ステージでもそれやるのねみたいな。

...なんか本人たちのパフォーマンスについてちゃんと書けなくて申し訳ないので、もう1曲、貼っときます。

youtu.be

K-POPの日本語バージョンって韓国語の歌詞を元に作った曲へ無理やり日本語を当てはめることがあって、ちょっと苦しいなって思うことが多いんだけど、日本人、しかもグループメンバーであるユウトが、久下真音*1という有名な人と一緒に作ってるので間違いないです。日本語でゼロから作った曲だからこそできることなんですが、日本語のこなれ感が全然違うなーと思って驚きました。

7. Sunmi - Lalalay

www.youtube.com 「MV見た後になんとも言えない気分になる」部門で常に優勝してるソンミ様、今回も流石の貫禄です。まだ見てない人は早くみてください。相変わらず色々とアレです。

この曲のYouTubeのコメントで韓国語ネイティブの方が解説されてたのですが、韓国語で「Nallay」っていう言葉があって、「勉強をかまけてアイドルになりたがってる人を少し非難する時に使う言葉」らしいです。で、曲のタイトルのLalalayはこのNallayに被せたダブルミーニングだそうで。そういうのクールだなと思いますし、カムバのステージもいきなりダンサーの腰に膝乗せてたりして、諸々かっこいいです。

なおこの曲、例の企画でリレーダンス版があります!いや、あなたソロやん...って思いながら観たのですが、バックダンサーの皆様がちょっと嬉しそうに、ちょっと照れ臭そうに、でも楽しくかっこよく踊ってるのが激しくかわいいです。こういうの大好きなのでドシドシやって欲しい。

www.youtube.com

※チョンハもやってました。 www.youtube.com

8. JBJ95 - SPARK

www.youtube.com コンスタントにイイキョクを出してくれるJBJ95、今回はいい感じに夏っぽい曲を出してくれました。

「夏っぽい」っていうと;

1.太陽の下、砂浜とかプールとかでみんなガン踊り、しかも食うし飲むし飛び込むし 2.強い太陽の光を避けて、木陰やお部屋でまどろんだりゴロゴロ 3.夏の夜の、あの生温い空気の中で花火

みたいのが鉄板ですが、このうち2と3を取り込んだ感のあるMVと歌詞の曲です。なので歌詞をぜひ読んで欲しいしMVも見て欲しいのです。一年中、夏だけに存在するあの独特の空気感があってとても好きです。個人的に一番好きな季節が夏なので、早くきて欲しい...と思ったりするほど。

なおどうでも良いのですが、ジャケットの2人が花火の方を見て何かを持ってる写真、なんか猫パンチの手っぽいですよね。最初、みた時、JBJ95ってそっちの方向を目指し始めたのかと思って少し焦りました。

9. Everglow - Adios

www.youtube.com いまプデュ48出身グループとして、IZONEを除けば最強なのがこのグループ。デビュー2曲目で初勝利も飾りました。しかも初勝利なのに涙涙みたいな感じじゃなく、Winステージを楽しんでる感じのステージで勢いを感じさせました。

MVが今回すごくて再生回数が5,800万回超えてます。また1人1回しか押せないので再生回数よりもリスナー数を正確に表現するとされているLikeの数は117万回です。

これ、再生数を考えるとLikeの数がとても多いんです。例えば再生回数が1.2億回のアイドゥルのLATATAで142万Like,1億回のIZONEのLaVie en Roseで127万Likeだったりします(数字はいずれも2019/9/22現在。※ただし上には上がいてItzyやTwiceはLike比率がもっと高かったりする)

このAdiosはLatataとLaVie en Roseの半分ぐらい再生数でLikeが同じぐらいなので、曲が評価されただけでなく、Everglowのファン層が分厚くなってるってことだと思います。やっぱすごいなと。

ただ曲自体は「Kill this loveに似てね?」って人がすごく多くて、まあ確かにだいぶ意識してるんだろうなーとは思いました。このグループはメンバーひとりひとりの個性とポテンシャルが超強いので別にブルピンのフォロワーになるべきではないし、似た方向を目指す必要もないと思う。このへん、ウィエファはちょっと反省して欲しいとは思います。

個人的には、このガールクラッシュな感じがいま一番フィットしてるけど、その先も目指して欲しいな、あなたたち目指せるよね、と思います。

10. Rocket Punch  - Bum Bum Bum

www.youtube.com 私事で大変恐縮でございますが、実は高橋朱里が中学校の時に好きだった女の子にかなり似てます。

しかもその子といい感じになっておきながら、当時の自分がシャイだったのでお付き合いには至らず、という一番トラウマになるタイプの恋でした。なので高橋朱里を見ると古傷が若干疼きます。なお正確に言えば高橋朱里小倉優子を足して2で割った感じの可愛い子だったので小倉優子を見てもその子のことを思い出します。

そういう超個人的な理由があるので、高橋朱里のことはプデュ終了後も気になりデビューも喜んでたのですが、グループとしてのパフォーマンスを見ると、正直スユンの存在感がすごくてそちらに目を奪われてしまってました。

彼女、プデュに出てる時はふわっとした雰囲気だったのですが、グループではとてもクールな感じで。しかも手足が長くてスタイルも良いのでめちゃくちゃステージ映えしてカッコいいんですよね。「こんなすごい人を見逃してたのか」って思ったのですが、そもそも彼女にあんまスポット当たってなかったから気付けなかったのもあります。

なのでプデュ48の編集で切り取られたのは、彼女の個性のごくごく一部だけだったし、他の出演者の子達についてもそういったことが沢山あるのでしょうねー。日プがスタートしましたが、もっと尺が欲しかったとか、別の角度からスポット当てて欲しかったとか、そういうのいっぱい出てくるのだと思います。編集という行為の性質上、これは仕方ないし誰も責められないのですが、寂しいし勿体無いです。

曲に話を戻すと、なかなか不思議な展開の曲です。ここがフックなんだー、なるほどねー、って思ってたら、フックを2回ぐらい繰り返したあとで本当のフックがやってくるっていう。最初聴いた時、「おーマジか!」ってリアルに声が出ました。デビュー曲でいきなりこういうトリッキーなのをブッ込んでくるの、K-POPっぽい蛮勇さが出ててすごく好きです。

なお、グループ名は「退屈な日常にロケットパンチ」というコンセプトに由来してるそうなのですが、この曲や、2曲目として活動曲になってる"Love is over"を聴くかぎりでは、このグループが何を目指しているのかまだわからないなと感じてます。IZONE の活動が終了したウンビ・チェウォンが加入すると思うのですが、この2人が加入する時にどんなグループになってるといいんだろうなー、とあれこれ妄想してしまいます。

11. RUANN - Beep Beep

www.youtube.com 普段あんま1TheK見ないんですが、たまたまこの曲のMVを開き、「この子、日本っぽい顔立ちだな」って思って色々調べてみたら日本人、しかも才能溢れるすごい人だったことがわかってとても驚きました。

簡単に述べると、大阪のキャレスボーカル&ダンススクールというガチなスクール出身、ギターもピアノも弾けるし歌って踊れるし、何なら英語も韓国語も中国語もできるけど、特に歌が圧倒的にカンストしてたので天才少女的な扱いでテレビに出演、ワンオクのステージで歌う、アニメのエンディングテーマも歌う、そして中学でデビュー、という才能で無双してきた人です。

歌唱力についてはこちらを見てください。この時14才だそうです。 youtu.be

あのリア・キム先生も名前は出してませんがベタ褒めしています。 realsound.jp

しかし、所属していた日本のトイズファクトリーを1年足らずで退所してしまいます。で、どうなるのかと思っていたら韓国デビュー、しかもリア・キム先生やDIGIPEDIなど豪華なバックアップを得てリリースされたのがこの曲です。

トイズファクトリーを辞めた経緯として「日本のレコード会社が彼女のやりたいことへ理解がなかった」という噂があり、真偽は不明だけどあり得るよなーと思います。

悲しいのですが、いま日本の音楽業界って音楽市場自体はとても大きく、多様性もあり肥沃なものの、メジャーシーンでは新陳代謝が乏しく、レコード会社も現状維持のために必死になってるような状況なので、彼女のような才能溢れる人が希望を持ちづらいのかもしれません。なので、才能ある人はとっとと日本を脱出するか、ネット等を使って国外との接点を持つほうが正解なのかもしれません。悲しい話なんですが。

Rocket Punchの高橋朱里も、AKB48に対しては人一倍強い思い入れを持ってて、時期総監督と呼ばれてたそうです。総監督は色々な仕事があるものの、ステージが始まる前にメンバーに喝を入れたり、メンバーが動きやすい環境を考えるような枠割があり、部活に例えれば部員が100人を超えるような名門校のキャプテンみたいな感じです。要するに選ばれた人しかなれない訳です。

でも、彼女は韓国でのデビューを選んだのですよね。しかもAKBでは総監督、プデュではファイナリストなので、一般人には到底知り得ないレベルで双方の世界を体験した上での選択なので、とても重みがあります。だからこそ、その理由が何だったのかは気になります。もちろん、言えないことは沢山あるのでしょうが、何年か経った時に本音に近いところを教えてくれたらと思ってます。

ただ、高橋朱里みたいな頂上近くまで登った人や、RUANNみたいな圧倒的な才能を持った人が国内でキャリアを終えるのではなく、K-POPを通じて活躍の場を広げるルートができつつあるのって、実は希望なのかもしれません。サッカー詳しくないのであんま知らないのですが、サッカーって才能ある選手がどんどん海外のリーグに移籍してますよね。でもそれって別に「日本の才能が流出した」みたいな語られ方してなくて、行く方も周囲も「アイツは才能あるから当然。行ってこいや!」みたいな感じですし、移籍先で活躍してさらに上のチームやリーグに進む人もいます。

世界的な音楽業界の存在感で考えれば、いまアジアではK-POPがダントツなので、そら向上心があるなら上を目指しますよねって話でしかないのかもしれませんね。RUANNだって、K-POPですら通過点の一つでしかないぐらいの感覚を持ってるみたいですし。


ということで、7-8月はここまでです!候補曲に上がった+αの曲を他にも挙げておきます。いま少し忙しいのですが、後日更新してこちらをコメントありで独立ページにするかもです。

  • Weki Meki - Tiki Taka
  • Seventeeen - Hit
  • The Boys - D.D.D
  • GFRIEND - Paradise/Wish
  • UHSN - Popsicle
  • X1 - Flash
  • BAEKHYUN - UN Village
  • HONEY POPCORN - De-aeseohsta
  • 1TEAM - Rolling Rolling
  • VeryVery - Tag Tag Tag
  • CIX - Movie Star
  • V - Winter Bear
  • Jinu - CALL ANYTIME

*1:ディスコグラフィー見ればわかるけど、たぶんハロプロ以外の主要な日本のアイドルには大体関係してるんじゃない?ってぐらいの膨大な幅と量のディスコグラフィーを持ってる人です。 公式サイト参考のこと