taperead

K-POPについてだらだらと妄言を綴りたい時に更新するブログです。

2018年、印象的だった15曲(3/3)

2018年、印象的だった15曲(2/3) の続きです。

 #11 BTS - Singularity


個人的に初めてBTSを知ったのは2015年のサマソニです。

 

話がちょっとずれますが、この年のサマソニディアンジェロとファレルのどちらを見るのか問題が勃発した年です。K-POPで例えれば「EXOとブルピンが同じ時間に出てるフェスでどちらを見るか」という過酷な選択を迫られた状況です(結局、ファレルを2曲聴いてからダッシュディアンジェロに向かい、ディアンジェロのライブは全部観た)。

 

そういう2015年のサマソニで、BEST COASTというバンドを見終わった後に「疲れたからちょっと休憩するか」と移動してたらBTSのステージがものすごく盛り上がってたので足を止め、「みんなめっちゃラップ上手いし日本語で盛り上げようとしてるし、やっぱり韓国のアイドルは凄いな」と思いながら後ろの方でぼーっと見てました。

 

当時はK-POPを聴いてない時期だったので、自分が再度BTSの曲を聴くようになったのはそこから2年後なのですが、ここまで巨大な存在となり、韓国を代表するグループになるとは思いもしませんでした。特に2018年はBTSBTS自身の史上最高を更新し続ける年で「バンタンはどこまで遠くに行くんだろう」ってみんな思ってたのではないのでしょうか。

 

あのPitchforkにレビューが載ったことでも話題になったLOVE YOUSELF ''には好きな曲が多いですが、1曲挙げるならネオソウルのこの曲。こういうメロウネスに満ちた曲が好物なもので...。

 

なおこの曲、歌詞の内容はあんまりシンギュラリティと関係ない気はするんですが、これは解析班が何らかの見解を出していたりするんでしょうか、とか思ってたら出てました。うお、えらい込み入った話やなと思ったんですが、そういえばLOONAもだいぶ込み入ってますね。2019年はBTSの他のMVも見るようにします。

 

#12 JENNIE - SOLO


twiceとは逆にリリース回数が少な過ぎることで文句言われるブルピンですが、それだけ絞ってるだけにリリースした曲は全く外れ無しなのがすごいですね。大艦巨砲主義*1な戦略がここまで成功してるのは、世界的にみても稀じゃないでしょうか。

 

DDU-DU DDU-DUも当然良かったんですが、「ソロで輝くのよ」という無敵のヒロインがジェニ様に似合い過ぎてるので。似合い過ぎてるというか「誰も文句言えない」かもしれない。

 

サウンド的には、世界のポップミュージックの潮流に遅れずリアタイで追従するどころか、むしろ潮流をリードする勢力にまで成長したK-POPの現状を象徴する1曲だと感じました。こういう曲がお茶の間に直送されてる韓国、改めてすごいことになってる国だなと思いますし、一方その頃日本は...とも思います。

 

#13 SUPER JUNIOR - Lo Siento(feat.KARD)


ポップミュージックの世界的潮流として、ラテンアメリカ圏が数年前から注目されています。詳しい背景はちゃんと理解してないのですが、音楽マーケットがすごい勢いで成長してるそうです。

 

K-POP業界としてもラテンアメリカは重視しており、2017年にはメキシコでKCONが開催されてます。で、そうした流れの中でSJがリリースしてきたのがこの曲。Leslie Graceとのコラボです。彼女はラテンアメリカ圏では非常に有名なシンガーで、子供の頃にデビューして何度もヒット曲を出してるという、K-POPで言えばIUみたいな立ち位置の人です。なおこの曲を引っ提げて臨んだSJの南米ツアーはK-POP史上に残る大成功だったとのこと。

 

というのがこの曲の背景に関する一般的な解説ですが、個人的に感じたのは今のSJに見事にフィットしてるなということでした。SJもメンバーの多くが30代半ばに差し掛かっていますが、「大人の男がアイドルとしてどのように輝くか」はこの競争が激しいK-POPの世界ではそれなりの難問ではないかと思います。SJであっても。

 

その難問への答えがこの曲なのかもしれません。ラテン音楽特有とも言えるガットギターの憂いを含んだこの楽曲、酸いも甘いも知った大人の男達にとても似合ってます。平均年齢が20代前半ぐらいのグループが演じてもそれなりに形にはなるんでしょうが、この雰囲気は出せないんじゃないかなと思います。SJにはこの路線をガンガン開拓してロールモデルになって欲しいところです。

 

#14 KATIE - Remember


この15曲のリストでK-POPの範囲をどこまで広げるかは悩みどころで、いくらでも広げられるしK-HIPHOPも入れたい(119remixとか)のですが、キリが無いので広げ過ぎないようにしてます。ただ、KATIEは所属のAXISの動き含めて注目すべき存在だったし曲も良いので入れてしまいます!

 

知ってる人も多いと思いますが、AXISはYGのクリエイティブディレクターの人が独立して立ち上げた事務所です。ただビジョンとしてかなり野心的なことを掲げてて、単なる芸能事務所ではなく、クリエイターがコラボするプラットフォームとなることを目指してるそうです。ただ実際に何をやろうとしてるのかは謎が多いです。オフィシャルtwitterのアカウントを見ると色々メッセージは発信してますが...。

 

で、そんなAXISの第1弾アーティストとしてリリースされたのがKATIEのこの曲。何かの契約時期の関係でYGのYouTubeチャンネルから出てますがAXISのはずです。こういうFuture Soul*2が個人的にすごく好きだというのもあるんですが、謎の壮大なスケール、しかもSik-K等のラッパーが多数出演しているMVなのに、新人であるKATIEが全く不自然に見えないのもすごくてカッコいいです。さすがバークリー出身。

 

この曲以降、目立った動きが見えないのがちょっと気がかりですが、2019年もKATIEおよびAXISには注目していきたいと思います。

 

#15 GoWon&Olivia Hye feat Heejin - Rosy

 

最後に何を選ぶか迷ったのですが、Orbit的にはLOONA関連をもう1曲入れんとあかんやろ、ということでこの曲です。

 

これはオリビアのEgoistのカップリングとして入っていた曲でそれなりに聴いていたのですが、8月のLOONABirthでのODD EYE CIRCLEバージョンがあまりにも良かったので再度ものすごく聴いてます。

 

ジンソルのラップが流石だなとか、チェリは常にチェリだなとか、キムリプはやっぱり声が良い、とか色々感じるところはあるのですが、何よりもトリオ構成のガールズグループってバランスが絶妙で、特にこういう軽やかな展開の曲だと人数が少ない方が映えるのかもしれないなと考えさせられました。

 

2019年、LOONAが次の一手として何を打ってくるのかと思っていたら、2019年1月1日 00:06というタイミングで公式がいきなりティーザーを放流し、Orbit達の考察で新年早々TLは大盛り上がりでした。LOONA運営が「Orbitの奴らを新年早々ビックリさせたるで」ってな感じでニヤニヤしながらツイートしてたであろうことが容易に想像できます。LOONA運営のそういうところ、最高にかわいいと思います。

 

ということで以上。あとおまけのエントリーです。

taperead.hatenablog.com

*1:誰よりもデカくて強力な武器を持ってたら、武器の数や攻撃回数が少なくても圧勝できるんじゃ!という戦略

*2:定義が結構曖昧なジャンル名ですが、YouTubeとかSoundCloudとかで"Future Soul"で検索するとミックスが沢山出てくるので聴いてください